朝8時頃。小学五年生のある子が私にこう言ってきました。「運動場にトンボをかけて欲しい。」
私はこう答えました。「トンボをかけるにはまず水を抜かないといけない。だから今日は乾くのを待とう。」少し考えた子どもは何かを思いつき、トンムの所へかけて行きます。そして彼らは動き始めました。
写真の子ども達は大きなスポンジを運動場に落とし、水を吸っているのです。自分の体より大きなスポンジは水を吸うととてつもない重さになります。大人でもしんどいこの作業を彼らは率先して始めました。そして1人が2人、2人が4人と増えていき、最終的にはほぼ全高学年生が作業に取り掛かっていました。彼らの頭にあるのは「運動場で遊びたい」ただ一心です。その作業をしながらなんと楽しそうな顔でしょうか。「苦難に笑顔で立ち向かう」その気合!その勇気!ブラボーを叫びたい気持ちです。
勿論、この後、楽しい作業は段々といろんな方向にエスカレートしていき、大騒ぎになったことは言うまでもありません。保護者の洗濯量を考えると胸が苦しいものもありますが、たまにはこんな大騒ぎも悪くない。悪くないのです。